サキシマスオウノキは奄美大島が北限で「鹿児島県絶滅危惧Ⅱ類」に指定されており、ここでは立派な板根を持つ奄美大島最大級の個体を観察することができます。
サキシマスオウノキとは
さきしますおうのき / 先島蘇枋木
[学]Heritiera littoralis Dryand.アオギリ科の高木。葉は長楕円形から倒卵状楕円形で長さ10~20センチメートル、裏面は灰色ないし銀白色。円錐花序は長さ7~15センチメートル。果実はきわめて堅く扁卵形で竜骨状の稜があり、長さ約5センチメートル、平滑で光沢がある。マングローブ林内や川岸に生え、奄美大島、沖縄、および熱帯アジア、アフリカに分布する。著しい板根を形成することで知られる。西表島古見の前良(めーら)川の河口の、この樹木50本以上からなる群落は国指定の天然記念物で、もっとも発達している個体における板根の垂直面の合計面積は17畳以上にも及ぶ。古くは、この板根を船の舵に、材や樹皮は染料あるいは民間薬に用いたという。名の「先島」は宮古、八重山列島をさし、「スオウノキ」は、本種を染料とするところから、マメ科の染料植物であるスオウをあてたものである。[島袋敬一]
周辺写真
周辺は大島海峡に面していますが、鹿児島県道79号名瀬瀬戸内線沿いから海へ向かって未舗装の道を少し歩くと着きます。
地図
マチイロマガジン
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